本日、午前中に一般質問を行いました。
詳細は以下の通りです。
質問1:公衆無線LANの設置について
質問要旨:災害時に通信手段を確保するツールとして、また災害に比較的強いインターネット活用を支えるためのインフラ整備の観点から、公共施設への公衆無線LANの設置について問う。
一昨年の東日本大震災において、携帯電話やメールがつながらなかった理由として、携帯電話各社がシステムダウンを回避するために回線を絞ったためとも言われております。そんな状況の中、通信各社は、利用が集中する携帯電話の通信網を軽減するため、公衆無線LANサービスを一時無料で開放し、安否確認や生活情報の収集に活用されたといったことも報道されておりました。
ちなみに、情報収集や安否確認におきましては音声通話を使わない、スマートフォンやパソコンを使ったインターネットによるツイッターなどが有効であったということは、一昨年の9月議会での天羽議員の一般質問でも気仙沼市を例に挙げて紹介しておられました。
本市においては、一昨年の6月からツイッターの試行運用を行っていたようですが、今年の2月からツイッター社発表のアカウント等の流出事案を受けて、一時停止しているようですので、現在は情報発信がなされていない状態です。
ツイッターによる情報発信は自治体から発信された地震情報や大雨洪水情報といった災害情報は、特にリツイートされている傾向にあることを考えても、災害時における情報共有の備えとして利用している人も多いのではないかと思います。
また、最近ではfacebookを利用して市政情報や災害情報を発信する自治体も増えてきているようです。先進地でもある武雄市では市のポータルサイトをfacebookページ化され、水害時にはグーグルマップ上に冠水ヶ所や幹線道路の通行止め情報を表示し、情報を拡散することで市内外から来られる人に情報発信をすることで帰宅困難者が出なかったということであります。
災害時には避難拠点となる地域の重要施設として、多くの人が活用することが予想される市役所本庁舎や各支所、各地区公民館、さらにはアーラなど、広域避難所に指定されている数多くの公共施設があり、中でも人の命を守るとともに地域の防災拠点でもあり、避難所にもなる小中学校への公衆無線LANの設置は、東海・東南海地震などの発生が懸念される中、災害時に通じるネット回線を確保する通信インフラの強化は、地域の防災力向上の観点からも必要ではないかと考えます。
本市では、昨年、移動系の防災行政無線が整備されたことにより、災害発生時には行政からの緊急避難情報を音声でリアルタイムに得られるようになりました。市民が双方向での情報収集、また普段使い慣れているスマートフォンなどを使って、文字による情報収集、安否確認など、防災行政無線からの音声情報を補完するといった利用から、インターネットが役立つのではないかと考えます。
震災後、災害に強いICTインフラの整備を進めている自治体も増えているとの報道もあります。また、ここ数年、従来の携帯電話からスマートフォンへの乗り換えや、iPadなどのタブレット端末の急速な普及に伴い、一人ひとりがデータ通信料の多い画像や動画などといったことのやりとりをする機会も増えていると思います。
ちなみに、昨年の初めには、NTTドコモ、auでは、スマートフォンの利用者が急増し、通信量が増大した結果、障害が発生し、多くの利用者が影響を受けたとのマスコミ報道もありました。そういったことからも、最近急増するトラフィックを迂回するため、オフロードの手段として有効であるとして、無線LANが注目を集めております。さらに、市民の利便性向上や情報発信力の強化など、市民サービスの観点から、市役所本庁舎のロビーや図書館などの公共施設に公衆無線LANの整備を進めている自治体が増えてきております。公共施設は多くの人が集まる施設でもあり、様々な情報発信拠点として利活用できる施設といった観点からも、公共施設に公衆無線LANの設置を検討されてはいかがでしょうか。時代のニーズに対応することで、魅力ある本市としてのイメージアップ、さらには情報発信に活用できることで、市民の利便性の向上、また災害時においては通信手段を確保する対策として、公共施設への公衆無線LANの設置についてどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
質問2:MCA無線の受信エリアの拡充について
質問要旨:昨年整備されたMCA無線は、災害時には災害対策本部と支所との情報共有のための重要なツールである。しかし、その受信エリアはまだ市内全域をカバーできていない。現状の確認と今後の拡充について問う。
(1)災害時に支部となる14公民館でのMCA無線の現状の受信状況を教えてください。
(2)受信状況が悪いエリアへの対策はどうなっているのか。
(3)MCA無線の今後の拡充計画があれば教えてください。