一昨日の文教福祉委員会、昨日の建設経済委員会、そして今日が総務企画委員会と常任委員会最後の審議がありました。
私は前日同様、委員外議員として傍聴しました。
さすがに今日は補正予算に入っている全項目について審議されるということで執行部の部課長と傍聴する議員で第一委員会室はほぼ満席となりました。
冒頭で先ず、企画部長と財政課長から平成23年度一般会計補正予算についての説明があり、その後委員による質疑となりました。
ところが、最初に山口委員から「地域子ども見守り事業」についての質疑が出され、そこから昼休憩を挟んで約5時間もこの事業についての質疑と討論に費やされました。
問題となったのは、補正予算額と事業の内容についてです。
この事業はもともと200万円の補正予算が6月に新規事業として提出され、その事業内容を一部変更し審議可決されたもので、その時点の説明では、23年度の夏休み、冬休み、春休みの長期休暇中に限り小学校の有余教室を使用して計5か所ほどで、子ども見守り事業を行うというものでした。
この件については一昨日の文教福祉委員会でも充分に議論し、説明もされていましたが、改めて予算額を中心に質疑がされ、紛糾しました。
山口委員からは今夏の帷子キッズクラブで180万円を使い、今年の冬休みと来年の春休みのモデル事業でさらに600万円を補正予算として計上していることに対し、額が多いのではないかとの指摘があり、さらに見積りの積算の確度が悪いのではないかとの質疑もありました。
他にも共産党の伊藤健二委員から今回のキッズクラブは南帷子・帷子・春里小以外の学校でも来年春に1校検討しているようだが、具体的にどこでやるか決まっているのかという質問に対しては、まだ未定であり、これから自治会などとの話し合いで模索していくとの答弁であった。
また、この事業を所管するこども課としては現行の児童クラブとの統合も視野に入れているとの答弁があったため、各委員と執行部である健康福祉部長・こども課長との間で問答が続き、紛糾をしました。
最終的には反対・賛成の立場から討論が行われ、採決をとった結果4:3で今回の補正予算は可決されました。ただし、すぐに委員長から付帯決議案が示され、満場一致で付帯決議についても議決されました。これはあくまでも条件付での可決という意味合いを含んでいます。
あわや否決という雰囲気もありながらの審議だったので固唾を飲んでの傍聴でした。
私自身は「地域子ども見守り事業」については賛成です。
出来れば地元の東明小学校区でも進めていきたい事業です。ただし、地域格差が生まれてはいけません。夏のキッズクラブは人材の宝庫である帷子地区だからこそ出来たと思います。今後これを全市的に拡げていくにはまだまだ課題が多いと思います。
また現行の児童クラブとの統合も視野に入れるのなら根拠条例の制定も必要になります。
様々な問題・課題がありますが、議論を尽くして委員会で補正予算も可決されたわけですので、是非ともこの冬休みと来年の春休みで検証をしっかりとしてもらい、どこの地域でも通用するような制度設計をしてもらいたいと思います。
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