2011年11月24日木曜日

特別養護老人ホーム 瀬田の杜 視察

今日は来年度、処遇改善交付金が廃止になるということで処遇改善に対する現場の意見を聞かせていただく目的で特別養護老人ホーム瀬田の杜に視察に行ってまいりました。

瀬田の杜は現在、介護スタッフ36名で特養50床、ショートステイ10床の入所者の方を介護されているとのことです。
 特養+ショートステイで60床となり、それを約30名の介護職員の方で看ているので国の基準値3:1に比べると2:1となるため、かなり手厚い介護になっているとのことでした。
この他、デイサービスは120名の方が利用しており(月に300名以内)、大変好評だが、現状ではスペース的に限界がありこれ以上増やすことは難しいということであった。
 現在、来年60床増床に向け建屋を増築中でしたが、同時期に近隣で3施設がオープン及び増床するため介護職員が集まらず、分割でのオープンになるということでした。
 また最近は利用料を低額にして欲しいというニーズが多いため、多床室が増えているそうです。しかしながら多床室が増えるとニオイの問題があり、衛生面の管理が大変だということでした。
 瀬田の杜では空気清浄器や光触媒を塗布するなどニオイ対策をしっかりとされていたので、施設内はニオイもなく清潔に保たれていました。
 全体として瀬田の杜では環境面にも配慮し手厚い介護をされていると感じました。しかしながらそのためには人材の育成や確保が必須であり、給与面など介護職員の待遇改善をしないことには新たな人材を確保することは非常に難しいと思います。
これで、先週のチェリーヴィラ広見苑と合わせて市内2ヶ所の施設を視察させて頂いたわけですが、どちらも人材の確保にはご苦労されておりました。
こういった現状をしっかり踏まえながら、介護制度の在り方を地方から国・政府へ訴えていかなかればならないと実感しました。


画面右端が来年オープン予定の施設(現在工事中)

寝たままの状態で入浴出来る機器

こちらは座ったまま入浴できる機器です

各階には上記のようなお風呂があり、それぞれ岐阜県内の温泉の名が付けられていました。
(ここは“しんほだかの湯”です)