2013年3月19日火曜日

予算委員会で討論・採決を行いました

 本日、可児市議会では予算委員会が開かれ、委員会に付託された案件(平成24年度補正予算7件、平成25年度予算15件、条例の一部改正2件)について、討論・採決が行われ、全ての議案が賛成多数で可決されました。

 私は議案第2号 平成25年可児市国民健康保険事業特別会計予算について賛成の立場で討論を行いました。私が行った賛成討論の内容は以下の通りです。

(賛成討論の内容)

可児市の国保の医療費は、年々増加する傾向にあり、団塊世代の方が国保へ加入したことや、全体の高齢化の進展、生活習慣病の増加、医療の高度化などによって、一人当たりの医療費は増加し、国保が負担する保険給付費も増え続けています。
24年度の療養給付費は前期に高い伸びを示したため、12月議会で44,624万円追加補正をして、総額561,6777千円とした。
25年度の療養費は、この見込みに5%の伸びをかけて積算しているため、全体の給付額を賄うため適正な積算と考えます。
また、基金積立金については、療養給付費の伸びにより、3億円の基金のうち2億円を繰り入れた。それに見合う歳入とするため、税率は上げていないが、国民健康保険税収入も実績に基づき最大限の見込みとした。基金についても、残した1億円についても、本来、予備費に充てたいところであるが、今後の財政運営のために残し、25年度には積立に回せる原資がないというのが実情である。
24年度予算では、当初予算で予備費を219,707千円で組んでいた。このうち、12月補正で給付の伸びを賄うために13,744万円を給付費に繰り入れた。
3月補正では、23年度の療養費の精算の返還が8,740万円あり、5,680万円を予備費から諸支出金に繰り入れて賄った。実質的には、予備費から19,424万円を支出しており、適切な計上と考える。
本来、予備費は療養給付費の3%を確保して、2億円程度とするべきであるが、収入との見合いで今後の財政運営のために、1億円を基金に残すことで基金を重視した点は妥当と言える。
22年度に滞納処分を強化した結果、23年度の収納率が向上したことは評価できる。
 税率は、22年度に値上げを実施して以来23年度、24年度と据え置いている。この間の高い給付の伸びは今までは前期高齢者交付金制度で助けられてはいるものの、25年度の予算案でも、基金を2億円取り崩すことでもわかるように給付の伸びが、前期高齢者交付金制度などでは賄いきれない時期が来ていると考えます。
 これには、市民の所得が伸びない現在、国・県レベルで国保の救済を要望することをお願いしていかなければならないと考えます。
 市には更なる経営努力により収納率向上を図られることなど、国保財政安定運営のために努力をお願いしたいと思います。
 また、これ以上国保財政を圧迫しないよう、自分の健康に留意して、それには運動に努める、健康状態を把握するため検診を受診し早期に改善することなどにより、健康寿命を延ばす、これは市民もすぐに取り組めることですが、更なる啓発に努めて頂くことが必要と考えます。以上の要望をして賛成討論と致します。

これで、第1回定例会も25日の本会議での最終審議を残すのみとなりました。
当日は改めて議場で討論をすることになりますが、ほぼ同じ内容の討論になると思います。