2018年3月22日木曜日

平成30年度可児市一般会計予算修正案 可決!

本日は可児市議会第1回定例会の閉会日でした。
付託議案に対する討論・採決が行われ、平成30年度可児市一般会計予算で東美濃ナンバー実現協議会の負担金300万円を減額し、観光費を300万円増額する修正案が賛成多数で可決されました。
私は修正案に対する賛成討論を行いました。
長文になりますが、討論の全文を掲載します。
(以下、原文のまま)
 私は議案第1号 平成30年度可児市一般会計予算修正案について賛成の立場で討論をいたします。
 今回の修正案で問題となったのは、東美濃ナンバー実現協議会の負担金についてであります。国土交通省自動車局が定めている「地方版図柄入りナンバープレート導入要綱」によりますと、導入の基準の中で、「当該地域を呼称する名称が国内外において相当程度の知名度を有していること(世界遺産所在地、観光著名地等)と定められています。
この点において、東美濃という名称はまだまだ知名度不足であり、特に本市においては、県の組織上、中濃地域とされて以降、東美濃という名称には馴染みがなく親しみが薄いという意見を多数の方からお聞きしております。
 次に、同じ導入要綱の導入の基準のところで、「対象地域において、地域住民の合意形成が図られていること」と記載されています。「平成30年1月18日から平成30年1月31日まで実施されたアンケート結果では、可児市住民アンケートにおいて反対が40.5%、賛成が30%という結果となり、可児市内事業者アンケートにおいても反対が42.5%、賛成が32.9%となりました。また、7市町の住民アンケート結果は、反対が44.5%、賛成が31.7%となり、アンケート結果からは、とても地域住民の合意形成が図られているとは言えません。
 可児市議会は2月15日付で東美濃ナンバー実現協議会会長宛てに川上議長の名前で提出したこの東美濃ナンバー実現協議会からの脱退についてという文書の中で、「地域振興、観光振興を目指す上でこの活動をさらに広め、観光PRを拡大していくことについては可児市議会としても賛同できるものと考えております。」と、こういう一文がございました。よって、観光振興については議会としてもどんどんやってくれという思いがここに込められています。また、後段でアンケートについての記述もございます。アンケート結果から、多くの住民が反対の意思を示しており、拙速な東美濃ナンバー導入に対する懸念が表明されています。」と言っています。そして、「よって可児市議会は現時点での東美濃ナンバー導入の決定は適切でないと判断し、東美濃ナンバー実現協議会を脱退することといたしますので、御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。」という締めくくりになっております。
今申し上げたとおり、現時点での東美濃ナンバー導入の決定は適切でないと、この2月15日付の文書でも言っております。
今回の修正案はまさにこの東美濃ナンバー脱退についての文書が発端となっているということをここで申し述べさせていただきたいと思います。
 そして2点目に、今定例会の開会日、2月21日に市長の施政方針の中で、地域経済の元気づくりについて、こういったご発言がございました。「これまで戦国城跡めぐり、美濃桃山陶の聖地、癒やしの空間木曽川左岸について、重点観光資源として整備活用してまいりました。ことし1月に実施しました東美濃の国づくりに関するアンケートでは、86.7%の市民が東美濃の広域観光連携の必要を感じています。東美濃広域連携を含め、今後一層可児市の元気をつくるための観光産業おこしを進めてまいります。」というふうに施政方針で述べられております。まさに、東美濃の国づくりという観光連携においては議会としても積極的に進めてくださいという立場に立っておりますので、この平成30年度予算におきましては、東美濃の国づくりに対するPRに関しての予算がまだまだ足りないというふうに考えます。
 そして3点目といたしまして、3月13日の全員協議会の前に執行部から説明がありました。この段階で、ナンバー申請の6カ月延期という報告があったわけであります。そして、種々の質疑があった中でわかったことは、現在は周知不足であるため、一定の期間が必要だとの担当者会議での説明でありました。この6カ月延期をしたことで、果たしてどれだけの周知がなされるのか。また、その周知をされた結果の判断は何をもってされるのか、質疑の中で明確な答弁はありませんでした。
こういった不確定要素がある中での東美濃ナンバー実現への動きは、決して市民の住民福祉向上にはつながらない、このように考えます。
 我々議員は、住民の代表であります。市民の代表であります。私もこれまで、この東美濃ナンバーについて、多くの市民から意見をお聞きいたしております。その中で、賛成という方は一人もありませんでした。恐らくここにおられる皆さんもそれぞれ地域住民の方から、東美濃ナンバーについていろんな意見をお聞きされていると思います。そういった民意をないがしろにして、この東美濃ナンバーをこのまま進めていくということは、現時点ではやるべきでないというふうに判断をしております。
 以上のような理由から、今回の平成30年度の予算の中で上がっております東美濃ナンバー実現協議会の負担金300万円については執行を認めることはできない。よって削除をし、先ほどの市長の観光連携をこれからやっていくということが論拠となり、その300万円を観光費に充てる、観光PRに充てるという300万円の増額をするという今回の修正は適正であると考えるので、賛成とさせていただきます。
以上でわたくしの賛成討論といたします。